No.121 「朝の御馳走」

10か月になる娘の朝は早い。毎朝、にわとりのようにきちんと5時に目を覚まし、私の顔を叩く。
「父、起きて!」の合図だ。
その後1時間ほど散歩をし、公園でラジオ体操をするという日課が定着した。

早起きをして、つくづく思うことは、朝の空気のおいしさである。
こんな都会の中にあっても、早朝の空気はずば抜けてうまい。
そして、そのうまさは日々様々に変化を遂げる。
その日の天候によって、全く違う味と香りを醸し出すのだ。
こんなうまいものを、ただでいただけるのだから、頂戴しない手はない。

また、朝には特別なエネルギーがある。

「朝の空気は凛として、すべての妥協をはねつける」
谷川俊太郎氏の言葉だ。

そのエネルギーはまさに凛として、人間の背筋を伸ばし、考えを前向きにする力がある。
地に足をつけた想いを回顧させる。人のあるべき姿を映し出す。己の心の声が聞こえる。
そう・・・、一切の妥協を許さないのだ。

ちょっぴり辛いのは、起きる瞬間だけ。
それを乗り越えたら、朝の御馳走が待っている。

さあ、早起きしてご馳走を味わいませんか?

2009年11月
#121 朝の御馳走
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