2014年7月16日「父逝く11」

翌5月13日(火)、国立がんセンターへ向かった。
(入院する際の利便性を考え、千葉県がんセンターでなくこちらにした。)

受付を済ませると、まずはカウンセリングを受けた。
癌についての知識、病院のしくみ、一般的な治療方法など
患者及び家族の気持ちを整理し落ち着かせるものだった。
さすがは、がんセンターだと感心した。

その後は、これまで同様に血液検査から始まる一連の検査。
毎日同じ検査の繰り返し。データーはきちんと保管されている。
医療現場の無駄遣いに思えてならない。

一通りの検査が終了すると、診察まで1時間以上かかるので
先に昼食を済ませるよう勧められた。

この日は、姪も来てくれていた。
(これまでの付添いは私のみ。母は、長時間病院内で待たされると
余計に心労が重なるので、自宅待機してもらった。)
都内の総合病院に勤める看護師である。

父は、目の中に入れても痛くないほど姪が可愛かった。
当然、姪も父に大変なついていた。

姪は、小さなころから天真爛漫で人懐っこい。
笑いのセンスもある。
彼女のお蔭で、楽しい昼食となった。

昼食後、診察予定の時間を過ぎても、なかなか父の名前が呼ばれない。
痺れを切らした私は、受付に問い合わせをした。
するとすぐに一人の先生の部屋に通された。

「お待たせして申し訳ありません。
実は、お父様は肺癌だということでこちらにいらっしゃったのですが
肺癌ではありません。ただ、何の癌なのかが特定できずにいて
それで時間がかかってしまっています。
これから、特定が難しい場合の専門の先生に診てもらいますので
もうしばらくお待ち下さい。」
と説明を受けた。

年齢は60歳前後の男性の医師だった。
とても優しく丁寧に説明してくださり有難かった。